地形データを基に、光造形方式を用いて透明色の3Dプリントジオラマを制作しました。
このジオラマは、地理院地図・標高データを透明素材越しに透かして表示し、地形と地図情報を一体化させた独創的な例です。特に、地形の立体感と地図情報の視覚的な統合に重点を置いています。

 

 制作プロセス

1.地形データの取得と加工
地形データを3Dモデリングソフトで処理し、プリント用データに変換しました。地形の高低差や細部を忠実に再現するため、細心の注意を払いました。


今回使用した地形データは県より提供されたものを用いていますが、国土地理院ウェブサイトからダウンロード可能なデータでも同様のデータを作成することが可能です。

2.光造形方式での3Dプリント
光造形方式を採用し、UVレジン(透明色)でジオラマを制作。高精度な地形の再現と、透明感のある仕上がりを実現しました。

3.地理院地図・標高データとの組み合わせ
完成した透明ジオラマの下に地理院地図と標高データを用いて作成した地形表現図を配置し、透かして地形と地図の情報を融合させました。この手法により、地形の起伏と地図情報を同時に表現することが可能となりました。

 

 特長と成果

1.地形のリアルな再現
地形データを基にしているため、正確でリアルな地形表現を実現しました。

2.透明素材の活用
光造形方式で制作された透明ジオラマは、下部に敷いた地図の視認性を高め、地形データと地図情報を一体化させる独特の視覚効果を生み出しました。

3.多用途の可能性
このようなジオラマは、地形学習の教材や観光案内、インテリアなど、多岐にわたる用途への応用が期待されます。

 

 成果の発表と評価

本製品は、2024年11月3日に開催された活断層学会秋季大会で使用され、専門家の皆様から高く評価をいただきました。
今回のジオラマは、地形データ活用の新たな可能性を示す事例となっています。

 

 お問い合わせ

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